こんにちは、クリエイターを含めたネットビジネス業に強い税理士の植村拓真です。
弊所はネットビジネス業全般に強いこともあり、
- pixivFANBOXやFantiaといったパトロンサイト
- 動画編集
- イラストレーター
- SNSインフルエンサー
- 配信者(YouTubeやTwitchなど)
など
さまざまなクリエイター業の方の顧問実績が豊富です。
クリエイター業の方からお問い合わせをいただく機会が多いのですが、特に以下のような内容が目立ちます。
クリエイター業自体に対応している事務所は多数ありますが、X(旧Twitter)、Twitch、Fantiaなどといったさまざまなプラットフォームを利用している方の顧問実績が豊富な税理士の数は多くありません。
税理士選びは失敗すると、本来よりも納税額が多くなったり、税理士とのコミュニケーションがうまくいかず時間がかかってクリエイター業に集中できなかったりする恐れがあります。
そこで今回は、クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方について解説します。
クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方
本項目ではそんな方向けに、クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方について解説します。
これから解説する内容を参考にして税理士を選べば、ご自身に合った税理士を見つけやすくなりますし、税理士選びにかかる時間を短縮できます。
クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方は、以下のとおりです。
- フリーランスや副業の丸投げに対応しているか確認する
- クリエイター業の顧問実績が豊富か確認する
- 面談でコミュニケーションの取りやすさを確認する
- 依頼内容と税理士費用のバランスがいいか確認する
- ITツールを導入しているか確認する
順番に見ていきましょう。
税理士の選び方の基礎知識については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:税理士選びで失敗しない方法|依頼タイミングと変更のコツも解説
フリーランスや副業の丸投げに対応しているか確認する
フリーランスや副業でクリエイター業に取り組んでいる方は、まず依頼先がフリーランスや副業の丸投げに対応しているかを確認しましょう。
依頼先にもよるのですが、以下のような対応を取っているケースがあるからです。
- 確定申告のみ丸投げするスポット契約を受け付けていない
- そもそもフリーランスや副業の依頼を受け付けていない
フリーランスや副業のスポット契約を受け付けていないケースはよくあるのですが、そもそもフリーランスや副業の依頼自体を受け付けていないケースもあります。
ですので、税理士を選ぶ際は、まずフリーランスや副業の丸投げに対応しているかを確認しておきましょう。
関連記事:確定申告を税理士に丸投げする費用相場やメリット・デメリットを解説
クリエイター業の顧問実績が豊富か確認する
クリエイター業で依頼内容に対応している税理士を見つけたら、次は顧問実績が豊富かどうかを確認しましょう。
クリエイター業といっても種類はさまざまですので、依頼先がYouTuberやイラストレーターなど、ご自身の事業の顧問実績が豊富ではない恐れもあるからです。
たとえば、クリエイター業の売上は、漫画や動画、イラストなどの作成した作品がヒットしたり大きな案件を受けたりした影響で、突然大きく伸びるケースがあります。
すると後ほど解説しますが、ご自身の事業に精通していない税理士に依頼しているとビジネスに対する理解の浅さから、十分な節税対策を実施できずに本来よりも税金を多く納めなければならない事態に陥る恐れがあります。
適切なサポートを受けつつ事業を安定させるためにも、税理士を選ぶ際はクリエイター業(ご自身の事業)の顧問実績が豊富かどうかを確認しておきましょう。
面談でコミュニケーションの取りやすさを確認する
税理士である私が言うのもなんですが、税理士の中には性格が難しい先生もいらっしゃいますので、依頼する前に面談でコミュニケーションの取りやすさを確認しておきましょう。
我々も人間ですのでお客様の性格と合う合わないはあるのですが、あまりにも融通が効かなかったり高圧的だったりなど、うまくコミュニケーションを取れないケースがあるからです。
関連記事:ダメな税理士とは?良い税理士・悪い税理士の見極め方と対処法
たとえば、クリエイター業の節税対策について質問した際、税理士からなんの理由も教えてもらえずに「無理です」と淡白な返答がくるケースがあります。
税理士費用が格安であれば、税理士の態度が冷たいケースはあっても不思議ではありません。
しかし、高額であっても税理士とうまくコミュニケーションを取れないといったケースもたまにあります。
ですので、クリエイター業に強い税理士を探す際は、面談で税理士とのコミュニケーションの取りやすさを確認しておきましょう。
依頼内容と税理士費用のバランスがいいか確認する
クリエイター業の方が税理士を選ぶ際、特に注目すべき点は税理士費用の安さだけでなく依頼内容とのバランスの良さです。
税理士費用が安い税理士にはサービスの質が低い傾向があるため、信頼関係を築いていくうえで問題が発生する恐れがあります。
依頼直後はサービスの質の低さに気づきづらいですが、契約期間が長引くほどサポートの物足りなさを感じるようになり、税理士を変更する必要が生じるケースもあります。
クリエイターとして創作活動を続けながら経理や税務会計を適切に行うためには、信頼できる専門家のサポートが必要です。
ですので、税理士を選ぶ際は、依頼内容と税理士費用のバランスをしっかりと見極めましょう。
事前に税理士に依頼したい内容を整理したうえで、いくつかの事務所に見積もりをお願いして比較検討すると、よりご自身に合った税理士を見つけやすいです。
関連記事:顧問税理士とは?顧問契約の必要性・メリットや注意点を解説
ITツールを導入しているか確認する
ITツールを導入しているかどうかも、依頼先を選ぶうえで重要なポイントです。
Chatwork、Slack、freeeなどを使用している事務所では、税理士や担当スタッフとのコミュニケーションやデータのやり取りがスムーズに行えるため、相談や情報共有にかかるコストを抑えられます。
ただ、ITツールに対応している事務所でも、ご自身が使用しているものに対応しているとは限りません。
依頼先がSlackでのやり取りにしか対応していない場合、Slackの導入をお願いされるケースがあります。
使い慣れていないITツールの導入が必要になるケースもありますので、事前にITツール導入の有無と対応している種類について確認しておきましょう。
以上、クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方でした。
税理士選びの基礎知識については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:失敗しない税理士の選び方|依頼タイミングと変更のコツも解説
クリエイター向けの税理士に依頼するメリット
上記のような方向けに、クリエイター向けの税理士に依頼するメリットについて解説します。
税理士への依頼には数十万円の費用が必要になるデメリットはありますが、もちろん金額分のメリットは十分にあります。
本項目ではどんなメリットを享受できるのかについて解説しますので、参考にしてみてください。
クリエイター向けの税理士に依頼するメリットは、以下のとおりです。
- 丸投げすれば安心して創作活動に集中できる
- クリエイター業の適切な節税対策を実施できる
- 有利に資金調達を行える
丸投げすれば安心して創作活動に集中できる
クリエイター業に特化した税理士に依頼する最大のメリットは、創作活動に専念できる点にあります。
経理や税務会計を専門家に丸投げすれば、正確に確定申告や決算申告などを行ってもらえるため、申告ミスによる修正申告やペナルティなどの心配は不要です。
さらに、クリエイター業に精通している税理士に依頼すれば、確定申告や決算申告以外にも、ご自身に合った法人化や資金調達のタイミングなど、事業における重要な事項についても専門家の視点からアドバイスしてもらえます。
また、税務調査やインボイス制度などの税制改正への対応も任せられますので、創作活動に集中したい方はクリエイター業に強い税理士への依頼を検討しましょう。
クリエイター業の適切な節税対策を実施できる
ご自身に合った適切な節税対策を実施してもらえる点も、クリエイター業に強い税理士に依頼する大きなメリットの一つです。
クリエイター業に特化した税理士は、クリエイター特有の経理や税務会計に関する知識を有しています。
イラストレーターや配信者、動画編集者など、各事業特有の経費計上の仕方、収益を計上する時期の調整、税務問題に対して適切なアドバイスをもらえます。
また、クリエイター業の多様な収益モデルに適応するためには、柔軟かつ精密な節税計画が必要です。
そこで顧問税理士には、売上が不定期であったり、プロジェクトベースで売上が変動したりする場合、税理士は売上の変動を分析して、税負担を最小化する戦略を立てる役割があります。
事業を安定させたい方は、クリエイター業、特にご自身の事業に強い税理士を見つけて顧問契約を結んでおきましょう。
有利に資金調達を行える
クリエイター業の方が資金調達を検討する際、専門家である税理士に依頼すると有利に行えるメリットがあります。
税理士は顧問先の事業状況を深く理解しているため、資金調達の適切なタイミングや方法をアドバイスできます。
実績にもよるのですが、弊所のような国から経営革新等支援機関として認定されている会計事務所であれば、依頼すると有利に資金調達を行えます!
クリエイター業の方で事業の拡大、新規事業の立ち上げ、人材の採用などを検討している場合は、多額の資金が必要になりますので資金調達が得意な税理士への依頼を検討してみましょう。
資金調達が得意な税理士がいれば、資金調達の審査で必要な正確な財務報告を作成してもらえますし、必要に応じて審査にも同席してもらえます。
クリエイター業に強い税理士に丸投げでお任せください!
今回は、クリエイター向けの税理士の失敗しない選び方について解説しました。
本記事で解説した、クリエイター向けの税理士の選び方は以下のとおりです。
- フリーランスや副業の丸投げに対応しているか確認する
- クリエイター業の顧問実績が豊富か確認する
- 面談でコミュニケーションの取りやすさを確認する
- 依頼内容と税理士費用のバランスがいいか確認する
- ITツールを導入しているか確認する
クリエイター業に強い税理士を探す際は、まず依頼したい内容に対応しているかを確認しましょう。
そして、顧問実績とコミュニケーションの取りやすさを確認したうえで、税理士費用の安さにこだわらないでご自身に合うと感じた税理士を予算の範囲内で見つけてみてください。
ITツールを導入している事務所に依頼するとデータ共有やコミュニケーションがスムーズに行えますので、創作活動に集中するためにも注目してみましょう。
上記の要点を押さえておくだけでも、税理士選びで失敗する確率をぐんと下げられます。