こんにちは、ネットビジネス・IT・広告代理店業に強い税理士の植村拓真です。
お客様の税理士に対する不満でよくあるのが、返信が遅いといった内容です。
実際に、弊所に税理士の返信の遅さを理由に、税理士変更の件でお問い合わせくださる方がいらっしゃいます。
今回はそんな方に向けて、税理士の返信が遅い原因と変更する際の注意点についてお話しします。
信頼できる税理士と契約を結んで、安心して事業に集中しましょう。
税理士の返信が遅いと安心して事業に集中できない
上記のように考える方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、返信の遅さにはさまざまな理由があるため、税理士によってはお客様が大きな損失を負わされる恐れがあります。
たとえば、税務署から税務調査の事前連絡が入った場合、顧問税理士と打ち合わせを行います。
返信が遅い税理士と契約を結んでいると、なかなか連絡が取れずに不安なままご自身だけで準備を進めなければなりません。
連絡がつかない不安やストレスを抱えたまま事業に取り組まなければならないなら、毎年支払っている数十万円の税理士報酬は無駄です。
お客様から税理士に連絡を入れてもまともに返信がない場合は、事業の成長のためにも税理士変更を検討しましょう。
税理士の返信が遅い原因|変更したほうがいいケース
それでは、税理士の返信が遅い原因と変更したほうが良いケースについてお話しします。
税理士に連絡を入れてもなかなか返信が来ない場合、原因次第では税理士変更を検討する必要があります。
緊急性の低い連絡に関しては、繁忙期だと税理士の手が回らないため返信までに時間がかかりがちです。
しかし、閑散期にもかかわらず1営業日が経過しても返信がない場合は、税理士側に問題があるため変更したほうがいいです。
本項目では、税理士の返信が遅い原因を紹介しますので、
- 依頼している税理士に当てはまるか
- 税理士を変更すべきか
上記を判断するうえで参考にしてみてください。
①時間や期限にルーズ
時間や期限にルーズな税理士は、今すぐ解約して変更すべきです。
税務には厳密な期限があり、税理士が少しでも書類提出や申告が遅れた場合、あなたがペナルティを背負わされます。
繰り返しになりますが、税務には厳密な期限があるため、時間や期限を守らない税理士は論外です。
万が一、税理士側の問題で時間や期限に遅れが生じる場合は、お客様に事前に連絡を入れたうえで、ペナルティを背負わせない方法を提案すべきです。
時間や期限にルーズな税理士は、いずれ会計処理を誤ったり申告期限ギリギリまで連絡がなく不安にさせられたりする恐れがあります。
契約を継続しても安心して事業に集中できませんので、税理士の変更を検討しましょう。
②ITツールを導入していない、できない
税理士業界ではITツールの導入が当たり前になりつつありますが、いまだにできていない、していない税理士先生もいらっしゃいます。
ITツールを導入していない税理士との契約には、以下のようなデメリットがあります。
- 連絡手段が電話のみなのですぐに連絡を取れない
- ITツールを導入していないので書類の共有に時間がかかる
- 書類作成をすべて紙で行なっているためコストがかかり税理士報酬が高い
ITツールを導入していない税理士と契約を結ぶと、やり取りに時間がかかるためスピード感がありません。
普段のコミュニケーションはもちろん、書類のやり取りにも時間がかかるため、ストレスの原因になり得ます。
また、ITツールを導入していない分、税理士の仕事の効率が良くなくコストもかかります。
そのため、税理士報酬はITツールを導入している税理士よりも高くなりがちです。
③後先考えずに依頼を受けてキャパオーバー
キャパを考慮せずに依頼を受けている事務所は、税理士やスタッフの手が回らないため返信が遅いです。
特に、一人税理士ほど依頼を受けすぎて、お客様への返信に時間がかかってしまう傾向があります。
また、確定申告の依頼や決算申告の期限が集中する11月から翌年5月にかけては、特に税理士の返信が遅くなりがちです。
以上が、税理士の返信が遅い原因と変更したほうがいいケースです。
本項目でお話しした内容が契約を結んでいる税理士先生の特徴と一致しているようであれば、税理士の変更を検討しましょう。
そして、安心して事業に集中できる環境を手に入れてください。
関連記事:顧問税理士を穏便に変更する方法|断り方や注意点を税理士が解説
良い税理士の特徴と変更する際の注意点
コミュニケーションの取り方に焦点を当てて、良い税理士の特徴と変更する際の注意点についてお話しします。
結論から述べますと、良い税理士のお客様とのコミュニケーションの取り方は、以下のとおりです。
- 安心できるように返信が遅くなる理由を説明してくれる
- 緊急時にはすぐ連絡が取れるようにしてくれる
各内容について詳しくお話ししていきます。
①安心できるように返信が遅くなる理由を説明してくれる
税理士はどうしても返信が遅くなってしまうときもあります。
どんなメッセージを送信しても即返信があるのは、よほどの大手事務所でスタッフが多いか、開業直後の事務所で関与先が少ないか、あるいは仕事が雑なケースです。
上記のように思う方がいるかもしれませんが、良い税理士であればお客様が安心できるように遅くなる理由を説明します。
たとえば、お客様から即答が難しい内容のメッセージが届いたときであれば、
上記のような内容を返信します。
もちろん、返信は速いほうがいいですが、テキトーなケースもあるため「返信が速い=良い税理士」であるとは言い切れません。
税理士を変更するかどうかを判断する際は、安心できるように返信が遅くなる理由を説明してくれるかどうかを確認しましょう。
②緊急時にはすぐ連絡が取れるようにしてくれる
良い税理士はお客様に不安感を抱かせないために、緊急時にすぐ連絡が取れるようにしてくれます。
そのため、いつ事前連絡が入るかわからない税務調査に対しても、必要以上に身構える必要はありません。
一方、すぐに連絡が取れない税理士と契約を結んでいると、税務調査に事前連絡があるとしても普段から安心して事業に集中できません。
連絡を入れていても、税務調査の直前まで返信がない恐れがあるからです。
お客さんを第一に考えてくれる良い税理士を探したい方は、緊急時にすぐに連絡が取れるかどうかを確認しておきましょう。
ご自身にとってより良い税理士を探したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:ダメな税理士とは?良い税理士・悪い税理士の見極め方と対処法