こんにちは、ネットビジネスに強い植村会計事務所の代表を務める植村拓真です。
弊所はさまざまな種類のネットビジネス業に対応しており、ファンティア(Fantia)やpixivFANBOX(ファンボックス)などのパトロンサイトで収入を得ている方の顧問契約も豊富な会計事務所です。
ここ数年でYouTubeやSNSはもちろん、パトロンサイトで収入を得る方が増加している影響で、パトロンサイトの税金や確定申告などに関するお問い合わせも増加しております。
中でも、副業でコスプレイヤーやSNSインフルエンサー、イラストレーターや配信者で会社設立を検討されており、税金や確定申告についてよくわからないので相談したいといった方からのご相談が多いです。
また、副業でパトロンサイトから収入を得ているため、会社にバレずに確定申告や会社設立を行いたいといった方もいらっしゃいます。
今回はそんな方向けに、パトロンサイトの税金について確定申告や副業バレを回避する方法とあわせて解説します。
安全に少しでも多く節税したい
コストを抑えて法人化したい
そんな方は、お気軽に弊所までご相談くださいませ!
パトロンサイトの税金と確定申告
ファンティア(Fantia)やpixivFANBOX(ファンボックス)といったパトロンサイトにて収入を得ている場合、年間所得を計算して一定の金額を超えると確定申告が必要になります。
年間所得を計算する際はパトロンサイトだけでなく、YouTubeやX、インスタグラムなどで得ている収入も合わせて計算します。
収入から必要経費や基礎控除額などを差し引いて、専業なら年間所得が48万円を超えている、年末調整を受けている会社員で副業の年間所得が20万円を超えている方は、確定申告が必要です。
副業やフリーランスとしての確定申告は、対象期間の1月1日〜12月31日までの所得を計算して、申告期間である翌年2月16日〜3月15までに行いましょう。
ちなみに、パトロンサイトの所得が事業所得と雑所得のどちらに該当するかは、原則専業であれば事業所得ですし、副業であれば雑所得に該当します。
雑所得は給与所得などの他の所得と損益通算できませんので、確定申告の際は計算ミスに注意しましょう。
関連記事:ネットビジネスの税金と確定申告まとめ|無申告がバレる理由も解説
関連記事:ネットビジネスの経費計上について顧問実績が豊富な税理士が徹底解説
関連記事:確定申告が全くわからない方へ|やり方や相談先について税理士が解説
パトロンサイトでの副業が会社にバレる原因と対策
副業でパトロンサイトから収入を得ていることを会社にバレたくないと考える方は、多くいらっしゃいます。
上記のように考えている方がいると思いますが、副業について会社の方に他言しないだけではバレる恐れがあるので注意が必要です。
そこで本項目では、パトロンサイトでの副業が会社にバレる原因と対策について解説します。
特別徴収で住民税が増えてバレる
パトロンサイトで得た所得には、住民税が10%(2024年7月時点)かかります。
先ほど少し触れた住民税は確定申告が必要だと解説しましたが、副業で収入を得ている状態で何も知らずに申告すると、会社に副業バレする原因になる恐れがあります。
会社で毎月給料から天引きされる住民税が、本来よりも高額になるからです。
住民税の納付方法には、毎月の給料から天引きされる特別徴収と自分で納める普通徴収があります。
確定申告時に普通徴収を選択しておけば、自宅に住民税の納付書が届いて自分で納めることになるため、パトロンサイトなどで副業を行っていると会社にバレる心配はありません。
ちなみに、医療費控除を受ける方やふるさと納税を行う方も、確定申告を行う必要があります。
確定申告を行う際は、住民税の納付方法で普通徴収を選択しておきましょう。
赤字申告で住民税が減ってバレる
青色申告者で赤字申告を行うと、翌年以降3年間パトロンサイトなどの副業で発生した赤字を本業の給与所得と相殺できます。
赤字申告で所得税を減らして住民税を抑えられるのは、青色申告の大きなメリットです。
しかし、住民税の減少により会社に副業バレする恐れがあります。
繰り返しになりますが、パトロンサイトなどの副業で税金を申告する際は、普通徴収で住民税をご自身で納付しましょう。
パトロンサイトなどの所得を事業所得で申告してバレる
パトロンサイトなどの副業で得た所得を事業所得で確定申告すると、不注意で住民税の納付方法を特別徴収のままにしてしまった際、会社に副業を行っているとバレてしまいます。
会社に届く特別徴収税額決定通知書を見れば、あなたが得ている所得が事業所得であるとわかるからです。
そこでパトロンサイトなどから得ている所得を雑所得で確定申告しておけば、会社側はあなたが副業を行っているかどうかわからなくなります。
会社側から雑所得について質問されたとしても、仮想通貨や転売などで得た所得であると誤魔化せられるからです。
仮想通貨取引所やフリマアプリを利用した経験がある方であれば、うまく副業を行っている事実を隠せる傾向があります。
もちろん、安全に本業と副業を両立させるためにも嘘をつかずに、そもそも副業を許可している会社なのか確認したり、副業OKの会社に転職したりするべきです。
副業を会社にバレずに行ったり会社を設立したりする方法については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:会社員の会社設立はばれる!勤務先に内緒で法人化する方法と注意点を解説
パトロンサイトの税金や確定申告でよくある質問
最後に、パトロンサイトの税金や確定申告でよくある質問を紹介します。
※質問内容は随時追記していきます
パトロンサイトで得た所得の確定申告のやり方を教えてください
パトロンサイトで得た所得は、以下の手順で確定申告を行います。
↓
②確定申告書に情報を記載する
↓
③完成した確定申告書を所轄の税務署に提出する
↓
④納税する
(普通徴収の場合は納付書などで住民税を納付する)
確定申告書は、国税庁の確定申告書等作成コーナーでも作成できますし、e-TAXを利用すればネットでも提出できます。
適切な節税対策を徹底したい、税務調査に対応する自信がない、確定申告を行う時間がない、パトロンサイトでの活動に集中したい方は、お気軽に弊所までご相談ください。
※追記予定
まとめ
今回は、パトロンサイトの税金について確定申告や副業バレを回避する方法について解説しました。
ファンティア(Fantia)やpixivFANBOX(ファンボックス)などのパトロンサイトで得た収入を含めた年間所得が専業で48万円、副業で20万円を超える場合、確定申告が必要です。
原則、副業や個人事業主の年間所得は1月1日から12月31日までの期間で計算して、翌年2月16日から3月15日までに申告を行います。
住民税は確定申告で普通徴収を選択すると、毎年6月ごろに納付書が届くので納めましょう。
副業でパトロンサイトから収入を得ていると会社にバレたくない方は、確定申告時に住民税の納付方法を普通徴収にしておきましょう。
他にも、副業について他言しないことを徹底して、会社への副業バレを回避してください。