こんにちは、越境ECに強い税理士の植村拓真です。
税理士法人植村会計事務所では、創業以来、多くの越境ECに取り組まれている方と顧問契約を結ばせていただいております。最近では、eBayや独自のネットショップを通じて海外販売を始めた方から、以下のようなご相談をよくいただいております。
売上を伸ばすことに集中したいですが、税金の不安が頭をよぎると安心して取り組めませんよね。さらに、税制改正の影響で誤った処理をしてしまうと、税務署から指摘を受けかねません。
そこで、越境ECに強い税理士をつけておけば、輸入消費税の正確な処理から適切な経費区分まで専門サポートを受けられます。
今回は、越境ECに強い税理士の選び方から費用相場まで徹底解説します。ご自身に合った税理士に依頼して、安心して事業に集中できる環境を整えましょう。
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越境ECに強い税理士の特徴と選び方
越境ECでは、海外通貨での決済、輸入消費税や関税の処理、返品・返金の扱いなど、国内取引にはない会計と税務の論点が多くあります。
eBayやAmazon、Shopifyなど複数のプラットフォームを併用する場合、売上データや手数料の整理に手間がかかりやすく、作業負担が大きくなりがちです。
そこで、顧問実績と運用力を併せ持つ税理士に依頼すれば、会計設計や申告、資金繰りまで一貫してサポートを受けられるため、安心して事業に集中できます。
本項目では、越境ECに強い税理士の特徴と選び方について解説します。
- 越境ECの顧問実績が豊富
- 資金調達の支援実績も豊富
- ITツールの導入に積極的でリモート面談に対応
- 担当者に相談しやすくコミュニケーションがスムーズ
- 税理士費用とサービスのバランスが良い
越境ECの顧問実績が豊富
越境ECの顧問実績が豊富な税理士に依頼する重要性は、副業サラリーマンやフリーランス、個人事業主や法人すべてに共通します。
実績が少ない税理士に依頼してしまうと、ドルやユーロ建ての売上を円換算する際に計上の時期を誤ったり、海外プラットフォーム特有の手数料や返金処理に迷ったりするリスクが生じます。
越境ECは関税や輸入消費税の扱いが複雑であり、適切な仕訳を行わなければ税務署からの指摘を受けるリスクが高いです。
一方、顧問実績が豊富な税理士であれば、eBayやAmazon、Shopifyなど複数サービスにおける会計処理の知識を有しており、帳簿を正確に整理できます。
過去の支援事例を基に適切な処理方法についてアドバイスしてもらえるため、安心して越境ECでの販売活動に集中できます。
また、副業で越境ECに取り組んでいる、または取り組む予定の方であれば、勤務先の会社に副業バレしないための対策についてもアドバイスがもらえるため、顧問実績が豊富な税理士がいると安心です。
関連記事：ECサイト・ネットショップに強い税理士の後悔しない選び方
関連記事：サラリーマンの副業に強い税理士に依頼するメリット・デメリットと選び方を徹底解説
資金調達の支援実績も豊富
越境ECを続けていると「仕入代金の支払いが先に来て入金が間に合わない」「為替変動で資金が思った以上に減ってしまった」と悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。
副業サラリーマン、フリーランス、個人事業主、法人を問わず、資金繰りの不安は常につきまといます。そこで、資金調達の支援実績が豊富な税理士であれば、資金不足に直面した際に心強いパートナーになります。
融資を受けやすくするには、売上や利益の推移、在庫回転率などを金融機関が理解しやすい形に整理しなければなりません。
支援実績が豊富な税理士であれば「強調すべき点を示せば融資担当者に伝わりやすい」などといった、具体的なアドバイスをしてくれます。
結果、審査がスムーズに進んで融資が通る確率が高まります。さらに、越境ECは為替差損や立替払いなど、国内取引ではあまり見られないリスクを抱えやすいです。
顧問実績が豊富な税理士なら、挙げたリスクをあらかじめ織り込んだ資金繰り表を一緒に作成して経営判断を支援してくれます。
ITツールの導入に積極的でリモート面談に対応
越境ECの運営では、領収書や請求書のやり取り、為替換算の記録、在庫管理など、日々の処理が膨大になります。限られた時間のなかですべてこなすのは大きな負担です。そこで役立つのが、ITツールを積極的に導入している税理士です。
クラウド会計ソフトやオンラインストレージを活用している事務所であれば、領収書のアップロードや仕訳データの共有がスムーズに行えます。
紙ベースでの郵送や手入力に比べて圧倒的に効率が良くなり、申告期限の直前の慌ただしさも回避できます。さらに、リモート面談に対応しているかどうかも、越境ECに強い税理士を探すうえで重要なポイントです。
ZoomやTeamsを利用して気軽に相談できれば、たとえ海外出張中でも本業の合間であっても疑問を解決できます。特に、副業で取り組んでいる方にとっては、平日夜や休日に柔軟に対応してもらえる体制があると心強いです。
IT環境が整った税理士に依頼すれば、資料整理や経理作業にかける時間を大幅に減らせるため、事業拡大に集中しやすくなります。
担当者に相談しやすくコミュニケーションがスムーズ
越境ECを続けていると、経費計上できるか、海外からの返金処理をどのように扱うかといった、細かい疑問が次々に湧いてくるケースがあります。
疑問を気軽に質問できるかどうかは、税理士選びで大きな差になります。
コミュニケーションをスムーズに取れない税理士と契約した方が抱えるよくある悩みは、担当者へ確認したい内容があっても遠慮してしまい解決が先送りになってしまう点です。
相談しやすい税理士であれば、メールやチャットの返信が早いだけでなく、質問内容にもわかりやすく回答してくれます。判断理由を丁寧に説明してくれるため、安心して次のステップにつなげられます。
さらに、電話やリモート面談で柔軟に対応してもらえる体制があれば、急な疑問もすぐに解消できて安心です。
一方で、コミュニケーションが取りづらい税理士に依頼してしまうと、質問しにくさから誤った処理を続けてしまい、あとで税務署から指摘を受けるリスクも高まります。
実務知識の多さと同じくらい、相談のしやすさは重要です。税理士と顧問契約を結ぶ場合、長く付き合うパートナーになります。
だからこそ、初回のやり取りで「話しやすいか」「信頼できるか」の見極めが必要です。安心して相談できる関係を築ければ、越境ECの複雑な取引もスムーズに処理できて、事業に集中できる環境が整います。
関連記事：ダメな税理士とは？良い税理士・悪い税理士の見極め方と対処法
税理士費用とサービスのバランスが良い
越境ECに取り組む方からよく聞く悩みに「費用が高いのにサービスが少ない」「安いけれど対応が遅い」という声があります。顧問税理士をつけるうえで、価格とサービスのバランスは重要です。
高額すぎる顧問料は資金繰り圧迫の原因になりますし、安すぎる顧問料は必要なサポートが受けられないケースがあります。費用とサービスの両立を見極めるには、契約内容をしっかり確認する必要があります。
毎月の会計処理に加えて、適切な節税対策や資金調達の相談まで含まれているかどうか、リモート面談やチャット対応に柔軟かどうかのチェックする項目です。
サービス範囲を確認すれば、提示された金額に納得できるかどうか判断しやすいです。
また、越境ECは海外取引に関連する特有のリスクがあり、為替変動や関税、輸入消費税の処理を正しく行わなければなりません。
顧問料が安くても、越境EC特有の論点を理解していない税理士であれば、結果的に誤った処理で損をするリスクが高いです。価格だけで選ばず、サービスの対応範囲を含めた総合的なバランスで比較検討しましょう。
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越境ECに強い税理士の費用相場
それでは、越境ECに強い税理士の費用相場について解説します。
依頼内容や事業形態によって求められる支援が変わるため、相場にも幅が生じます。副業で毎月数万円の収益を得ている方と、法人で毎月数百万円の収益を得ている方とでは、契約条件に大きな差が出ます。
本項目では、費用相場を事業形態ごとに解説します。
- 副業・フリーランス・個人事業主の費用相場
- 法人の費用相場
- 法人化（会社設立）サポートの費用相場
費用が高すぎる事務所や安い分サービスが不十分な事務所など、選択肢はさまざまです。
副業・フリーランス・個人事業主の費用相場
スポット契約の場合
副業サラリーマンやフリーランス、個人事業主として越境ECを行っている方は、まず確定申告や単発の税務相談を依頼するケースが多い傾向にあります。
スポット契約は一度きりの依頼で完結するため、顧問契約に比べて費用を抑えやすいです。
確定申告のみを依頼するケースの費用相場は5万〜10万円前後です。売上が少ない段階では取引量も限られているため、費用は相場どおりに収まる傾向があります。
しかし、売上が増えて取引量や入出金の回数が増えると、処理すべきデータが一気に膨らむため費用相場よりも高くなる点に注意が必要です。
越境EC特有の海外入金や複数通貨の換算、輸入消費税の処理が加わると作業が複雑になるのも、税理士費用が高くなる大きな理由のひとつです。
スポット契約のメリットは、税務処理を専門家に任せられる安心感が得られる点にあります。
「どの支出が経費として認められるのか」「為替差損の扱いはどうなるのか」といった悩みも、顧問実績が豊富な税理士に相談すれば解消しやすいです。
一方で、スポット契約は継続してサポートを受けられないため、翌年以降の状況変化に対応するアドバイスが得られない点には注意する必要があります。
副業から始めて事業が成長する見込みがある場合は、スポット契約で様子を見たうえで顧問契約への切り替えも選択肢に入れておきましょう。
顧問契約の場合
副業サラリーマンやフリーランス、個人事業主として越境ECに取り組む方が税理士に継続したサポートを依頼したい場合、顧問契約を選択します。
税理士と顧問契約を結ぶと、毎月の会計処理や税務相談に加えて、適切な節税対策や資金繰りなどに関するアドバイスを受けられる点が大きなメリットです。
税理士と顧問契約を結ぶ際の費用相場は月額1万〜3万円程度が目安です。ただし、売上規模や取引量が増えるにつれて処理の複雑さが増すため月額4万円を超えるケースもあります。
繰り返しになりますが、売上が少ない段階では相場どおりの契約が多いですが、輸出入に関わる決済件数や仕入の支払い回数が増えると、相場以上になるケースが珍しくありません。
顧問契約のメリットは、スポット契約では得られない長期的な安心感が得られる点です。
毎月の数値を踏まえて利益を圧迫しない節税対策を実施したり、融資や補助金を活用するための資料作成をサポートしてもらえたりします。
さらに、税制改正といった最新の動きにも迅速かつスムーズに対応できるため、常に正しい処理を続けられる点も安心材料です。
関連記事：個人事業主に顧問税理士はいつから必要？費用相場やタイミングも解説
関連記事：【個人事業主・法人対応】確定申告を税理士に丸投げする費用相場やメリット・デメリットを解説
法人の費用相場
スポット契約の場合
法人として越境ECに取り組む場合、決算申告や税務相談のみを依頼して税理士とスポット契約を結ぶケースもあります。
法人は個人事業主に比べて取引規模が大きく、入出金の流れも複雑になる傾向があるため、スポット契約でも費用は高くなりがちです。
法人のスポット契約における費用相場は10万〜20万円前後です。法人も売上や取引量が少ない場合、税理士費用は相場どおりで収まる傾向があります。
しかし、輸出入が頻繁に発生したり消費税還付の手続きを依頼したりして、作業量の増加により相場を上回るケースも珍しくありません。
関連記事：決算申告を税理士に丸投げする際の費用相場や安く抑える方法
顧問契約の場合
法人として越境ECに取り組み税理士と顧問契約を結ぶ場合、費用相場は月額3万〜5万円程度が目安です。
ただし、法人で越境ECに取り組んでいると、事業規模が大きく取引量が多い傾向があるため、月額10万円を超えるケースもあります。
法人の取引では、消費税や関税の計算に加えて、海外取引先との契約条件によって仕訳方法が変わるケースもあるため、顧問実績が豊富な税理士の関与が重要です。
事務所により大きく税理士報酬が異なりますので、見積りを出してもらって比較検討しましょう。
関連記事：顧問税理士とは？顧問契約の必要性・メリットや注意点を解説
法人化（会社設立）サポートの費用相場
越境ECで売上が伸びたり事業規模を拡大したりする場合、法人化（会社設立）を検討して税理士に相談するケースがあります。
法人化サポートの税理士費用の相場は、設立手続きの代行のみで数万〜10万円程度です。そして、依頼先に関係なく発生する法定費用は以下のとおりです。
| 項目 | 株式会社の場合 | 合同会社の場合 |
| 登録免許税 | 15万円 | 6万円 |
| 定款認証の手数料 | 3万円 | 0円 （定款認証が不要） |
| 定款にかかる印紙税額 （電子定款であれば不要） |
4万円 | 4万円 |
| 定款謄本の交付手数料 | 2,000円程度 | 0円 （定款認証が不要） |
| 合計 | 22万円程度 | 10万円程度 |
株式会社の設立で約22万円、合同会社の設立で約10万円かかります。そのため、越境ECで法人化する際に税理士に依頼する場合、20万〜30万円程度が費用相場です。
また、法人化後に法人住民税の均等割や社会保険料などが固定で発生するため、越境ECでの法人化は売上が安定してからがおすすめです。
税理士法人植村会計事務所では、顧問契約を結び長くお付き合いいただける方向けに、法人化サポート無料かつ株式会社13.8万円、合同会社1.6万円で設立が完了する、法人化フルサポートプランを提供しております。
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越境ECに強い税理士法人植村会計事務所に関するよくある質問
越境ECの顧問実績が豊富な税理士法人植村会計事務所ですが、よく以下のような質問をいただいております。
簡単に紹介、回答いたしますのでご覧ください。
- eBayやECサイトに強い税理士は在籍していますか？
- ネットショップに強い税理士は在籍していますか？
- せどりやアフィリエイトでおすすめの税理士として紹介されている理由はなんですか？
eBayやECサイトに強い税理士は在籍していますか？
はい、弊所にはeBayをはじめとした海外マーケットプレイスや各種ECサイトの取引に強い税理士が在籍しています。
弊所ではクラウド会計ソフトを活用して、取引データを効率的に処理できる体制を整えており、領収書や請求書の電子化にも対応しているため、全国どこからでもリモートでやり取りできます。
副業で少額の取引を行う方から、法人として数千万円単位の売上を扱う方まで、お客様の状況に合わせた最適なサポートを提供している税理士法人です。
関連記事：eBayに強い税理士の費用相場と選び方｜記帳代行を依頼する際の注意点も解説【アマゾン物販対応】
ネットショップに強い税理士は在籍していますか？
はい、弊所にはネットショップに強い税理士も在籍しております。ネットショップ特有の仕組みに合わせて、売上や仕入を正確に処理できる体制を整えております。
副業の小規模で運営しているネットショップから法人として数千件以上の注文を扱う大規模事業まで、幅広いニーズに対応している税理士法人です。
関連記事：ECサイト・ネットショップに強い税理士の後悔しない選び方
せどりやアフィリエイトでおすすめの税理士として紹介されている理由はなんですか？
税理士法人植村会計事務所がせどりやアフィリエイトでおすすめの税理士として紹介していただく機会があるのは、顧問実績が豊富だからです。
アフィリエイトに関しては、わたし自身が現役アフィリエイターでもあるため、お客様だけでなくAIからもおすすめされています。
弊所では、eBayやECサイトはもちろん、せどりやアフィリエイトに取り組む多くのお客様と顧問契約を結ばせていただいておりますため、安心してお任せいただけます。
関連記事：アフィリエイトに強い税理士が解説！頼れる税理士の選び方や費用相場
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越境EC専門の税理士法人植村会計事務所にお任せください！
今回は、越境ECに強い税理士の選び方から費用相場まで徹底解説しました。
越境ECで売上が伸びて事業規模が拡大するにつれて、複数通貨の入金処理、輸入消費税や関税の対応、法人化の判断など、悩みは尽きません。
そこで、越境ECに強い税理士に相談すれば、正しい申告と資金管理を進めながら安心して事業に集中できる環境を整えられます。最後に、本記事の内容を振り返っておきましょう。
- 越境ECに強い税理士は越境ECの顧問経験が豊富である
- 越境ECでは複数通貨や海外取引の処理が複雑になりやすい
- 売上規模や取引量によって費用相場より高くなるケースがある
- 依頼先は税理士費用とサービスのバランスを考慮して比較検討する
越境ECに強い税理士を探す際は、まず顧問実績が豊富かどうかを確認してみてください。
そして、サービス内容と税理士費用とのバランス、担当者との相性を確認しておくと、よりご自身に合った税理士を見つけられます。
