こんにちは、アフィリエイトに強い税理士の植村拓真です。
最近のアフィリエイト業界では、アダルトジャンルが注目を集めており、アダルトアフィリエイトで収益が伸びてきたアフィリエイターの方からご相談をいただく機会が増えてきました。

上記のように恐る恐るご相談されるアフィリエイターの方もいらっしゃいますが、弊所ではジャンルを問わず真摯に対応させていただいておりますので、ご安心ください。
特に、寄せられる相談内容として多いのは、経費計上に関するものです。たとえば、以下のようなご質問をよくいただきます。


本記事を読んでいるアフィリエイターの方の中にも、上記のように経費計上の判断で迷われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、アダルトアフィリエイトで経費計上できるものとできないものについて、一覧形式で解説します。
節税のために経費計上したいものの、税務署に指摘されないか心配なアフィリエイターの方は、本記事を参考にしてみてください。
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
アダルトアフィリエイトで経費計上できるもの
本項目では、アダルトアフィリエイトで経費計上できるものについて解説します。

上記のような確定申告のたびに迷ってしまうアフィリエイターの方は、本項目を参考にしてみてください。
アダルトアフィリエイトで経費計上できるものは、主に次のとおりです。
- パソコンの購入費用
- インターネット利用料金
- サーバー使用料
- ドメイン使用料
- 参考書籍の購入費用
- 商品サンプルの購入費用
- ASPの利用手数料や振込手数料
- マーケティング費用
- 外注費や業務委託費
- 事務所の家賃
- 事務所の駐車場代
- 広告主やパートナー企業との会食にかかった費用
- セミナーや勉強会の参加費と交通費
それでは、1つずつ見ていきましょう。
パソコンの購入費用
アダルトアフィリエイトで使うパソコンの購入費用は、経費計上できます。
ただし、1台あたりの購入費用が10万円を超える場合、減価償却資産として扱われるため、減価償却を行わなければなりません。
減価償却とは、減価償却資産ごとの耐用年数に応じて分割して経費計上する手続きです。
なお、1台あたりの購入費用が10万円未満であれば、消耗品費として一括で経費計上できます。
参考:国税庁(No.2100 減価償却のあらまし)
参考:国税庁(主な減価償却資産の耐用年数表)
参考:J-Net21(減価償却とはどのようなものなのか教えてください。)
参考:国税庁(消耗品費|確定申告書作成コーナー)
関連記事:ネットビジネスの経費計上について顧問実績が豊富な税理士が徹底解説
インターネット利用料金
インターネット利用料金も、アダルトアフィリエイトで経費計上できるものの1つです。
通信環境の整備は、アダルトアフィリエイトを行ううえで必要不可欠であるため、通信費として経費計上できます。
なお、自宅のインターネット回線を使用している場合は、家事按分が必要です。
事業とプライベートの使用状況を合理的な割合で区別し、事業で使用している部分だけを経費計上できます。
家事按分の割合で判断に迷う場合は、アダルトアフィリエイトの顧問実績がある税理士に確認しましょう。
参考:国税庁(家事関連費|第1号関係)
参考:国税庁(No.2210 必要経費の知識)
関連記事:アフィリエイトに強い税理士が解説!頼れる税理士の選び方や費用相場
サーバー使用料
アダルトアフィリエイトでWEBサイトやブログを運営するために、サーバーを契約している場合、使用料を通信費として経費計上できます。
サーバーを契約しているアフィリエイターの方は、使用料を忘れずに経費計上しましょう。
関連記事:確定申告が全くわからない方へ|やり方や相談先について税理士が解説
ドメイン使用料
ブログやWEBサイトを活用してアダルトアフィリエイトを行う場合、ドメインの取得が必要なケースが多いです。
ドメインの取得や更新にかかった費用は必要経費として認められ、通信費として経費計上できます。
ドメイン使用料が年間で数千円程度であっても、きちんと経費として計上すれば、課税所得を圧縮できるため、節税につながります。
関連記事:アフィリエイトで確定申告しないとばれる?住民税やどうなるかも税理士が解説
参考書籍の購入費用
アダルトアフィリエイトに関する知識を深めたり、業界の動向を把握したりする目的で購入した書籍や雑誌は、事業に必要な情報を得るための支出として経費計上できます。
参考書籍の購入費用は新聞図書費で帳簿に記帳し、レシートもしくは領収書を証憑書類として保管しておきましょう。
なお、クレジットカード払いの場合、クレジットカード会社が発行する利用明細書は証憑書類として不十分ですので、領収書の保管も必要です。
商品サンプルの購入費用
レビュー記事を執筆するために購入した商品サンプルは、広告宣伝費や販売促進費として経費計上できます。
アダルトアフィリエイトにおいて経費に該当するのは、記事で紹介するにあたって、使用感を確認する目的で購入したアダルトグッズやサプリメントなどです!
なお、税務署から私的な使用であると指摘されるおそれもあるため、税務上の問題がないかどうか心配なアフィリエイターの方は、税理士に確認しましょう。
関連記事:アフィリエイトの税務調査で確認される内容と対策を解説
ASPの利用手数料や振込手数料
アフィリエイター側が振込手数料を負担する場合、振込手数料を支払手数料として経費計上できます。
また、システム利用料が発生するASPを使っている場合も、かかった費用は経費で落とせます。
ASPの利用手数料や振込手数料は、大きな金額にならないケースもありますが、漏れなく経費計上して節税につなげましょう。
関連記事:アフィリエイトに強い税理士が解説!頼れる税理士の選び方や費用相場
マーケティング費用
アダルトアフィリエイトの売上を伸ばす目的で、リスティング広告やSNS広告を出稿した際にかかった費用は、広告宣伝費として経費計上できます。
なお、経費計上するにあたって、請求書や領収書などの証憑書類はきちんと保管しておきましょう。
関連記事:アフィリエイトの税務調査で確認される内容と対策を解説
外注費や業務委託費
アダルトアフィリエイトの事業規模が拡大し、記事の執筆や画像の編集などを外注した際、かかった費用は経費計上できます。
なお、依頼した業務が完了し、成果物が納品された日が経費計上のタイミングですので、帳簿へ記帳する際は日付を間違えないように注意しましょう。
関連記事:オンライン対応の税理士に相談すると安い?依頼する際の注意点も解説
事務所の家賃
アダルトアフィリエイトの事業を行うために事務所を借りている場合、家賃を経費計上できます。
ただし、自宅の一部を事務所として使用しているケースでは、家事按分が必要です。
なお、家事按分の割合は、作業時間や使用面積などを考慮し、合理的な数値を算出しましょう。
家賃はどこまで経費にできるのかについては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:家賃はどこまで経費にできる?個人事業主・法人にわけて解説
事務所の駐車場代
事務所を自宅とは別の場所に構えていて、公共交通機関でのアクセスが難しく、車で通勤しなければならない場合、事務所の駐車場代を経費計上できます。
なお、自宅の一部を事務所としている場合、駐車場代の経費計上は否認される確率が高いです。
アダルトアフィリエイトの事業において、車を使用するケースは極めて少なく、事業との関連性が低いとみなされるおそれがあるためです。
関連記事:【個人事業主・法人対応】確定申告を税理士に丸投げする費用相場やメリット・デメリットを解説
広告主やパートナー企業との会食にかかった費用
アダルトアフィリエイトの事業に関わる広告主やパートナー企業との会食にかかった費用は、事業活動上の必要性を説明できれば、交際費として経費計上できます。
繰り返しになりますが、経費計上の証憑書類として領収書はしっかりと保管しておきましょう。
関連記事:税務調査における修正申告・更正とは?違いについて税理士が解説
セミナーや勉強会の参加費と交通費
アダルトアフィリエイトに必要な知識やスキルを習得するためにセミナーや勉強会に参加した場合、参加費と交通費は経費計上できます。
セミナーや勉強会への参加は、事業の発展につながるため、必要経費として認められています。
関連記事:アフィリエイトブログで経費にできるものを税理士が解説
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
アダルトアフィリエイトで経費計上できないもの
本項目では、アダルトアフィリエイトで経費計上できないものについて解説します。

税務署から指摘されないか不安…
上記のような経費計上に自信のないアフィリエイターの方は、本項目を参考にしてみてください。アダルトアフィリエイトで経費計上できないものは、以下のとおりです。
- 健康診断の費用
- 家族へ支払っている給料
- 所得税と住民税
それでは、1つずつ見ていきましょう。
健康診断の費用
個人事業主やフリーランスのアフィリエイターの場合、健康診断の費用は経費で落とせません。
必要経費は収入を得るために直接必要な支出のみが対象であり、自分が受ける健康診断は事業に直接関連するとみなされないためです。
また、健康診断は病気の治療ではないため、原則として、医療費控除の対象にもなりません。
確定申告を自力で行う自信がないアフィリエイターの方は、税理士への依頼を検討しましょう。
参考:国税庁(No.1350 事業所得の課税のしくみ|事業所得)
参考:国税庁(No.1122 医療費控除の対象となる医療費)
参考:国税庁(No.1120 医療費を支払ったとき|医療費控除)
参考:国税庁(No.1140 生命保険料控除)
参考:国税庁(No.1130 社会保険料控除)
関連記事:オンライン対応の税理士に相談すると安い?依頼する際の注意点も解説
家族へ支払っている給料
原則、家族へ支払っている給料は経費として認められません。
一方、白色申告においては、上記のような経費計上の特例はありません。ただし、一定の要件を満たせば、下表のとおり、事業専従者控除を受けられます。
なお、アダルトアフィリエイトの事業に従事していない家族に対して給与を支払っていた場合、経費計上を否認されるおそれがあるため注意しましょう。
参考:国税庁(No.2075 青色事業専従者給与と事業専従者控除)
参考:国税庁(専従者給与と専従者控除とは|確定申告書作成コーナー)
参考:国税不服審判所(青色事業専従者給与 | 公表裁決事例等の紹介)
関連記事:税務調査における修正申告・更正とは?違いについて税理士が解説
所得税と住民税
所得税と住民税は、下記の定義に該当しないため、経費計上できません。
必要経費とは、収入を得るために直接必要な売上原価や販売費、管理費その他費用のこと
引用:国税庁(No.1350 事業所得の課税のしくみ|事業所得)
ただし、下記のような税金は必要経費として認められています。
事業税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税などの税金
引用:国税庁(租税公課|確定申告書作成コーナー)
固定資産税については、自宅の一部を事務所として使っている場合、家事按分が必要であり、全額を経費で落とせないため注意しましょう。
関連記事:アフィリエイトでも個人事業税はかかる?納税不要のケースや未申告のリスクも解説
参考:国税庁(No.2210 必要経費の知識)
参考:国税庁(租税公課|確定申告書作成コーナー)
参考:総務省(地方税制度|固定資産税の概要)
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
アダルトアフィリエイトの経費に関する基礎知識
本項目では、アダルトアフィリエイトの経費に関する基礎知識について解説します。

確定申告に関連する最低限の知識は身につけておきたい!
上記のようなアダルトアフィリエイトを始めたばかり、もしくは、これから始めようとしているアフィリエイターの方は、本項目を参考にしてみてください。
アダルトアフィリエイトの経費に関する基礎知識として、下記の2点について解説していきます。
- そもそも経費とは
- 経費の仕訳に使われる主な勘定科目
それでは、順番に見ていきましょう。
そもそも経費とは
事業活動を行ううえで収入を得るために必要な支出を、経費と呼びます。
個人事業主やフリーランスのアフィリエイターが納める所得税は、収入から経費を差し引いた課税所得に対してかかります。
所得税は超過累進税率のため、売上規模が拡大しているアフィリエイターの方ほど税負担が重いです。
上記の理由から、ルールに則って適切な経費計上を行えば、課税所得を抑えられるため、節税につながります。
なお、経費計上する場合、証憑書類となる領収書や請求書などを、しっかりと管理しておく必要があります。
参考:国税庁(No.2210 必要経費の知識)
参考:国税庁(所得税のしくみ)
参考:国税庁(No.2260 所得税の税率)
参考:国税庁(記帳や帳簿等保存・青色申告)
関連記事:ネットビジネスの経費計上について顧問実績が豊富な税理士が徹底解説
経費の仕訳に使われる主な勘定科目
勘定科目とは収入や支出を細かく分類するために使われる見出しのようなもので、経理や税務会計に関する処理の基礎となる重要な要素です。
関連記事:アフィリエイトブログで経費にできるものを税理士が解説
租税公課
租税公課は、国や地方公共団体が課す税金を納めた場合に使う勘定科目です。必要経費として該当する租税公課は、以下のとおりです。
・事業税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税などの税金
・商工会議所、商工会、協同組合、同業者組合、商店会などの会費、組合費又は賦課金
引用:国税庁(租税公課|確定申告書作成コーナー)
関連記事:アフィリエイトでも個人事業税はかかる?納税不要のケースや未申告のリスクも解説
修繕費
修繕費は、事業で使う資産を修理したり、元の状態に戻したりするためにかかった費用を仕訳する際に用います。
参考:国税庁(修繕費|確定申告書作成コーナー)
参考:国税庁(修繕費とならないものの判定|確定申告書作成コーナー)
荷造運賃
荷造運賃は、商品の配送料や梱包にかかる費用などを仕訳する際に使う勘定科目です。
アダルトアフィリエイトでは、ビジネスモデルの性質上、使う機会が少ないです!
水道光熱費
水道光熱費は、事業活動において必要なオフィスの電気代やガス代、水道料金などが該当します。
なお、自宅兼オフィスの場合、家事按分が必要なため、全額を経費で落とせません。
家事按分の割合で税務署に指摘されないか心配なアフィリエイターの方は、弊所までお気軽にご相談くださいませ!
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
損害保険料
損害保険料は、事業に関わる資産を守ったり、事業活動上のリスクに備えたりするために加入した保険の掛け金に用いる勘定科目です。
消耗品費
消耗品費は、使用できる期間が1年未満、もしくは10万円未満の備品を購入した際に用いる勘定科目です。
雑費
雑費は、他の勘定科目に分類できない、比較的少額な出費を仕訳する際に用いる勘定科目です。
なお、雑費を多用しすぎたり、金額が大きいものを雑費で仕訳したりした場合、税務署から指摘されるおそれがあるため注意しましょう。
関連記事:確定申告が全くわからない方へ|やり方や相談先について税理士が解説
福利厚生費
福利厚生費は、従業員の待遇を整えるために事業主が負担した費用を仕訳する際に使います。具体的には、下記のような費用が該当します。
・従業員の慰安、医療、衛生、保健などのために事業主が支出した費用
・事業主が負担すべき従業員の健康保険、厚生年金、雇用保険などの保険料や掛金
引用:国税庁(福利厚生費|確定申告書作成コーナー)
給料賃金
給料賃金は、雇用している従業員に対して支払う給料や賃金、各種手当などを仕訳する際に用いる勘定科目です。
関連記事:アフィリエイトで法人化(会社設立)するメリット・デメリットとタイミングを解説
地代家賃
地代家賃は、事業のために借りている建物や土地の賃料を仕訳する際に用いる勘定科目です。
繰り返しになりますが、自宅兼オフィスの場合は家事按分が必要で、全額を経費で落とせないため注意しましょう。
家賃はどこまで経費にできるのかについては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:家賃はどこまで経費にできる?個人事業主・法人にわけて解説
外注工賃
外注工賃は、業務の外注でかかった費用を仕訳する際に用いる勘定科目です。
貸倒金
貸倒金は、回収できなくなった売掛金や未収入金などの損失を仕訳する際に使う勘定科目です。
参考:国税庁(貸倒金|確定申告書作成コーナー)
参考:国税庁(貸倒損失)
新聞図書費
新聞図書費は、事業活動において必要な知識や情報を得るために購入した、書籍や雑誌などの支出を仕訳する際に用いる勘定科目です。
支払手数料
支払手数料は、事業活動上のさまざまな手数料を仕訳する際に用いる勘定科目です。
寄附金
なお、個人事業主やフリーランスのアフィリエイターの場合、寄附金は経費計上できないため、事業主貸で仕訳し寄附金控除を適用します。
寄付金控除の詳細については、国税庁のホームページをご参照ください。
参考:国税庁(寄附金を支出したとき)
参考:国税庁(No.5281 寄附金の範囲と損金不算入額の計算)
減価償却費
アダルトアフィリエイトの作業で使うデスクや椅子、パソコンなどの備品は、時間の経過に伴って価値が減少する、減価償却資産に該当します。
減価償却資産ごとの耐用年数に応じて分割して経費計上する際に使う勘定科目が、減価償却費です。
なお、減価償却の対象は、使用できる期間が1年以上のもの、もしくは購入費用が10万円以上のものです。
参考:国税庁(減価償却費|確定申告書作成コーナー)
参考:国税庁(No.2100 減価償却のあらまし)
参考:国税庁(主な減価償却資産の耐用年数表)
参考:J-Net21(減価償却とはどのようなものなのか教えてください。)
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
旅費交通費
旅費交通費は、業務を行うために必要な交通費や宿泊費などを仕訳する際に用いる勘定科目です。
修繕積立金
たとえば、アダルトアフィリエイトを行うために事務所としてマンションを所有していて、共用部分の修繕に備えて毎月積み立てている費用が修繕積立金に該当します!
原則、修繕積立金は実際に修理が行われた時点で必要経費にできるため、修繕積立金を支払った段階では経費計上できません。
ただし、下記の要件を満たせば、修繕積立金を支払った時点で経費計上できます。
① 区分所有者となった者は、管理組合に対して修繕積立金の支払義務を負うことになること
② 管理組合は、支払を受けた修繕積立金について、区分所有者への返還義務を有しないこと
③ 修繕積立金は、将来の修繕等のためにのみ使用され、他へ流用されるものでないこと
④ 修繕積立金の額は、長期修繕計画に基づき各区分所有者の共有持分に応じて、合理的な方法により算出されていること
引用:国税庁(賃貸の用に供するマンションの修繕積立金の取扱い)
参考:国税庁(No.2210 必要経費の知識)
参考:国税庁(No.1379 修繕費とならないものの判定)
参考:国土交通省(マンションの修繕積立金に関するガイドライン)
未償却の繰延資産
繰延資産の定義は、下記のとおりです。
不動産所得、事業所得、山林所得又は雑所得を生ずべき業務に関し個人が支出する費用のうち支出の効果がその支出の日以後一年以上に及ぶもので政令で定めるものをいう。
引用:e-Gov(所得税法 第二条二十号 繰延資産)
繰延資産の1つに開業費があります。
なお、未償却の繰延資産は、自由なタイミングで経費計上できるとされています。

上記のような疑問を抱いているアフィリエイターの方は、税理士に確認しながら仕訳を行いましょう。
参考:国税庁(第2節 繰延資産の償却期間)
参考:国税庁(第1節 繰延資産の意義及び範囲等)
参考:国税庁(Ⅱ 繰延資産の範囲について)
参考:国税庁(償却期間経過後における開業費の任意償却)
参考:国税庁(リスキリング、副業、起業の際の所得課税上の留意点)
参考:e-Gov(所得税法施行令 第七条 繰延資産の範囲)
通信費
通信費は、事業を行ううえで必要なインターネット利用料金や携帯電話代などを仕訳する際に用いる勘定科目です。
広告宣伝費
広告宣伝費は、商品やサービスを広く宣伝するためにかかった費用を仕訳する際に用いる勘定科目です。
接待交際費
接待交際費は、取引先との関係構築のために接待や贈答などでかかった費用を仕訳する際に用いる勘定科目です。
アダルトアフィリエイトの場合、ASPの担当者や外注先などとの打ち合わせを兼ねた食事でかかった費用が該当します!
専従者給与
専従者給与は、青色事業専従者に支払った給与を仕訳する際に使用する勘定科目です。
なお、上記は青色申告の特典であるため、納税地を所轄する税務署に青色申告承認申請書と青色事業専従者給与に関する届出書を事前に提出しなければなりません。
上記の申請や届出に不明な点があるアフィリエイターの方は、税理士へ確認しながら、手続きに不備がないようにしましょう。
参考:国税庁(専従者給与と専従者控除とは|確定申告書作成コーナー)
参考:国税庁(No.2075 青色事業専従者給与と事業専従者控除)
参考:国税庁(No.2070 青色申告制度)
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
アダルトアフィリエイトの確定申告に関する基礎知識
本項目で解説するのは、アダルトアフィリエイトの確定申告に関する基礎知識についてです。


確定申告が全くわからなくて焦ってます…
上記のように、初めて確定申告に直面するアフィリエイターの方の中には、不安を感じる方も少なくありません。
そこで本項目では、アダルトアフィリエイトの確定申告に関する基礎知識に関して、下記の3点に分けて解説していきます。
- 副業でも確定申告は必要
- 売上から経費を差し引いた所得に税金がかかる
- 所得税と住民税の税率
それでは、1つずつ見ていきましょう。
副業でも確定申告は必要
副業でアダルトアフィリエイトを行っているケースでも、年間で20万円を超える課税所得が発生している場合、確定申告が必要です。
近年、副業収入を得る方が増えているため、無申告者に対する税務調査が積極的に行われています。
引用:国税庁(令和5事務年度 所得税及び消費税調査等の状況)
無申告のまま放置すると、追徴課税に加えて加算税や延滞税が課されるおそれがあります。
参考:国税庁(確定申告が必要な方)
参考:財務省(加算税の概要)
参考:国税庁(No.9205 延滞税について)
参考:国税庁(納税の義務 | 税の学習コーナー)
関連記事:アフィリエイトの確定申告で副業が会社にばれないようにする方法
関連記事:アフィリエイトで確定申告しないとばれる?住民税やどうなるかも税理士が解説
売上から経費を差し引いた所得に税金がかかる
税金は売上から経費を差し引いた課税所得に対してかかります。
なお、経費として該当するものに関しては、本記事のアダルトアフィリエイトで経費計上できるものの項目をご参照ください。
繰り返しになりますが、適切な経費計上によって課税所得を減らせるため、税負担の軽減が期待できます。
ただし、経費として認められない支出を誤って経費計上してしまった場合、税務上のペナルティが科されるおそれがあるため注意が必要です。
経費の仕訳を自力で行えるか不安なアフィリエイターの方は、税理士への依頼も検討しましょう。
参考:財務省(所得税について教えてください。)
参考:国税庁(No.2210 必要経費の知識)
関連記事:【個人事業主・法人対応】確定申告を税理士に丸投げする費用相場やメリット・デメリットを解説
所得税と住民税の税率
アダルトアフィリエイトで得た課税所得には、主に所得税と住民税が課せられます。
繰り返しになりますが、所得税には超過累進税率が採用されており、課税所得が増えるほど税負担が重くなる仕組みです。
下表のとおり、課税所得に応じて5〜45%の税率が設定されています。
一方、個人住民税の所得割の税率は、下表のとおり、課税所得に関わらず一律10%です。
なお、所得税と個人住民税の税率を合計すると、最大で55%もの税金が課せられるケースがあります。
アダルトアフィリエイトが軌道に乗り、売上が増えてきているアフィリエイターの方は、適切な節税対策の実施も検討しましょう。
弊所では効果的な節税対策のご提案やアドバイスも行っておりますので、納める税金が増えてきて困っているアフィリエイターの方は、お気軽にご相談くださいませ!
参考:国税庁(所得税のしくみ)
参考:総務省(地方税制度|個人住民税)
関連記事:ネットビジネスの税金と確定申告まとめ|無申告がバレる理由も解説
【全国対応・無料】ご相談・法人化シミュレーション・見積もりはこちら
まとめ
今回は、アダルトアフィリエイトで経費計上できるものとできないものについて、一覧形式で解説しました。
アダルトアフィリエイトで経費計上できるものは、主に次のとおりです。
- パソコンの購入費用
- インターネット利用料金
- サーバー使用料
- ドメイン使用料
- 参考書籍の購入費用
- 商品サンプルの購入費用
- ASPの利用手数料や振込手数料
- マーケティング費用
- 外注費や業務委託費
- 事務所の家賃
- 事務所の駐車場代
- 広告主やパートナー企業との会食にかかった費用
- セミナーや勉強会の参加費と交通費
一方、下記のような支出は、アダルトアフィリエイトにおいて経費計上できないため注意が必要です。
- 健康診断の費用
- 家族へ支払っている給料
- 所得税と住民税